フィリピン人の恋愛観と結婚観

日本の感覚とは異なる「フィリピン人の恋愛観と結婚観」について

フィリピン人の恋愛観

日本とフィリピンでは恋愛観がかなり違っているようです。フィリピン人の恋愛観を事前に知っておけば、フィリピンの方と素敵な出会いがあるかもしれません。ここではとくに知っておくべきことを詳しく解説します。

恋愛に真面目な人が多い

フィリピン人の多くがカトリック教徒ということもあるため、法的にも離婚が禁じられています。そのため恋愛においても真剣にとらえて真面目な人が多いようです。

男性も女性も一途で嫉妬深い

とくに女性は、一度好きになると「この人が人生で最後の人」と想い込むほど、一途に深い愛情を注ぐ人が多いようで、その分だけ嫉妬も激しいのだとか。

例えば、連絡をまめにしなかったり、どこに誰といるか事前に知らせなかったり、他の女性と話すだけでも嫉妬する女性も多いので、お付き合いをするならある程度の覚悟は必要かもしれませんが、これを「愛情深い」と感じて、愛おしいと思うなら上手くいくと思いますが、面倒臭さを感じたり、束縛と思う男性は、すぐに嫌になってしまうでしょう。

一方、フィリピン人の男性は、好きな女性に対してはとても情熱的で、日本人ならとても言えないような甘い言葉でアプローチをかけてきます。気のない女性にしたらしつこく感じるかもしれませんが、それでもなかなか諦めません。

日本人なら適当に理由をつけてデートの誘いを断っていれば、男性も諦めるのが普通ですが、フィリピン人男性にはそのような曖昧な態度はまったく通用しません。その気がない時は「あなたのことは好きでなありません。お断りします。」とはっきりと伝えないといつまでもつきまとうしつこさがあります。

アプローチは男性がするもの

一般的にフィリピンでは、アプローチは男性がするものであって、女性からアプローチすることは「恥ずかしいこと」とされています。

女性からアプローチしたとしたら、軽い女だと思われるような勘違いをされて、遊ばれてしまうこともあるのだとか。女性はひたすらに好きな男性からのアプローチを待つポジションなのです。

バレンタインデーとクリスマス

フィリピンでは、バレンタインデーに男性が女性に対してチョコレートや花束をあげて愛情を示す風習となっています。日本とはまったくの逆となります。

クリスマスは、宗教的にとても大切なイベントごとなので、フィリピンでは恋人と過ごすよりも家族で過ごすことが一般的とされています。

フィリピン人女性の好みのタイプ

• 優しい人
• まじめで誠実な人
• すぐに許してくれる人
• 愛情表現が豊かな人
• ユーモアのある人
• 家庭や家族を大切にする人

フィリピン人女性の嫌いなタイプ

• 浮気する人
• 他の女性と軽々しく接する人
• 暴力や暴言を吐く人
• 自慢話をする人
• ウソをつく人

フィリピン人の結婚観

実はフィリピンとバチカン市国は離婚ができない（禁止されている）世界唯一の国です。とはいえ一切禁止というわけではなく、「アナルメント（Annulment）」つまり婚姻無効という裁判手続きがあるため実質的には離婚をすることは出来るようです。

しかし現実的には、裁判に多額のお金と何年もの時間がかかることから、多くの人はセパレート（別居）だけして新たなパートナーと過ごすのが現状となっています。

フィリピンの婚姻制度

フィリピンの婚姻制度は、日本と同じように「一夫一婦制」で異性間の婚姻のみが認められています。

18歳から結婚できますが、25歳になるまでは年齢に応じて両親の同意書や承諾書が必要とされます。また、通常の婚姻制度以外に、同性カップルに対して「結婚に相当する関係」とする証明書を発行する、いわゆるパートナーシップ制度のようなものは設けられていません。

シングルマザーが多い

フィリピンでは、シングルマザー率が高いのが特徴です。離婚が認められていないこと、再婚が難しいことが原因として挙げられます。

また、フィリピンでは非摘出子が増えているとも言われています。非嫡出子とは、法律上の婚姻関係にない男女から生まれた子どものことですが、非嫡出子が多い理由として、人工中絶が禁止されていることや、結婚したら離婚ができないというリスクを避けるために、事実婚の形を選ぶ人が増えているのも要因の1つのようです。

家族第一主義

フィリピン人は、家族をとても大切にしています。

そのためか、結婚には「親戚まで養うくらいの覚悟」が求められます。親戚も含め家族が病気になったり、仕事を辞めたり、トラブルに遭うなど何かあったら、何をおいても必ず面倒を見るのが当たり前だと考えています。

全力で家族をサポートすることは決して間違ってはいないのですが、仕事や個々人の都合よりも優先して無条件でサポートする姿勢に、日本人は驚くこともあると思います。大家族を養わなければいけないので、高い給料を求めて海外で働き、家族に送金する人もたくさんいるのはそのためなのです。