フィリピンの治安と危険情報
フィリピンの犯罪・事件・トラブル
フィリピンの治安実情
元危険都市ワースト10「フィリピン」
以前のドゥテルテ大統領の内政によって治安が改善されつつありましたが、フィリピンは日本のような先進国に比べるとまだまだ治安は悪いと言えます。強盗、スリ、美人局、詐欺、保険金殺人などのあらゆる犯罪が、いつ・誰の身に起きてもおかしくないほど、治安面に関しては不安視されています。
TOP3は「殺人・強盗・強姦」
フィリピンにおいては、銃規制が緩く、強盗・窃盗事件や銃器を使用した殺人事件が全土で多発しています。特にマニラ首都圏やセブ都市圏では、短期滞在の個人旅行者を狙った強盗・窃盗事件が頻発しており、日本人観光客が睡眠薬強盗や窃盗被害に遭う事例も跡を絶ちません。また,現職警官や偽警官による強盗・恐喝事件も発生しており、十分な注意が必要です。
テロ・身代金目的の誘拐
地域によっては、反政府政勢力やイスラム過激派組織などによるテロ・身代金目的の誘拐も依然として頻繁に起きています。治安当局と衝突した結果、民間人が巻き込まれることもあり、引き続き高いレベルの警戒が必要です。
マニラで多発する犯罪
空港職員による弾丸・麻薬詐欺
弾丸・麻薬詐欺とは、マニラの空港で空港職員が渡航者のスーツケースに銃の弾や麻薬を仕込まれて、手荷物検査でそれを指摘して賄賂を要求するというものです。空港職員から「逮捕されるか、金を払うか、どちらかを選べ」と言われて、とんでもなく高額な賄賂を要求されて、どうすることもできずに身ぐるみを剥がされてしまうことがあります。
ホールドアップ
フィリピンでのホールドアップの多くは、人通りの無い道、ジプニーの中、ショッピングセンターのトイレなどで拳銃やナイフを付き付けられて「金を出せ」と命じて金を強奪する手口です。人気のない場所を避けて、なるべく目立たない服装で外出することを心がけなくてはいけません。
スリ・盗難
フィリピンを訪れる方の中で一番被害に遭いやすい犯罪が「スリ・盗難」です。財布や携帯(特にiPhone)をスルだけでなく、犯人の一人が被害者に話しかけて注意をそらしている間に、持っているハンドバッグやカバンそのものを盗んでいくこともあります。街中で見知らぬ人から話しかけられたら、「スリ」だと思って注意するようにしましょう。
日本語で話しかけてくるフィリピン人
突然「こんにちは!」と話しかけてくるフィリピン人には注意してください。反応したり、話し返すと、「安くて良いお店に案内します」「かわいい女の子を紹介できます」などしつこく勧誘してきます。彼らの目的は「ぼったくり」や「昏睡強盗」が多いのですが、中には女性と性交渉させた後に警察とグルになってレイプ犯にしたてられ、多額の金銭を要求してくるケースもあります。
日本人をだます日本人の存在
フィリピンでは「日本人」であってもむやみに信じてはいけません。日本人をだます日本人がたくさんいます。不動産投資、開業コンサル、儲け話し、など日本人をだます詐欺被害が後を絶ちません。政治家、政府高官、警察とのコネがあるかのような語り口が常套手段なのですが、知らない日本人の話は信じてはいけません。
セブで多発する犯罪
強盗
セブ島は、世界的に有名なリゾート地で比較的安全な地域とされてきましたが、歩行中の日本人が銃撃され負傷する事件やトライシクル(三輪タクシー)を利用した日本人が強盗目的の運転手から銃撃され負傷する事件が起きています。
いかさま賭博
外国人旅行者をターゲットにした「いかさま賭博」が発生しており、日本人も多額の現金をだまし取られる被害を受けています。セブ島に渡航される方は以下の点に留意し、「いかさま賭博」の被害に遭わないよう十分注意してください。
- 見知らぬ人物から誘われても安易に応じない。
- 特に日本語で話しかけてくる人物には警戒する。
- 賭博の誘いには絶対に乗らない。
フィリピンでは法律で許可されている場所以外での賭博は禁じられています。安易に賭博に参加することで罪に問われることがあります。
麻薬・ドラッグ
当時ドゥテルテ大統領によって麻薬犯罪が抑制されたこともあり、現在の麻薬の値段は以前の2倍近くになっているようです。セブ島ではマリファナが小売りされていて、観光客が気軽に購入してしまうことがあります。以前は、セブの風俗街であるマンゴーストリートで、売人が路上でマリファナを堂々と売ったり、ナイトクラブでもすぐに手に入る・簡単に買える環境でしたが、現在は個々人が目立たずに売買するようになっているようです。それでも麻薬犯罪がセブでは最も多い犯罪となっています。
強姦(レイプ)
セブの犯罪で麻薬に次いで多いのがレイプ犯罪です。ただしフィリピンではレイプした後、ほとんどの被害者が殺害されています。セブは日本人が語学留学のために滞在することもあり、特に女性に人気の留学先の1つとなっています。日本人留学生がバーやナイトクラブで声を掛けられ、酔って意識を失うと近くのモーテルに連れて行かれて、性的暴行の被害を受けることがありますので注意が必要です。
ミンダナオで多発する犯罪
テロ事件
ミンダナオ地域では、武装勢力による爆弾テロ事件等が多発しているほか、イスラム過激派組織と治安部隊との間で続いた衝突は終結を迎えたものの、未だに現地では同組織関係者の捜索等が続行されていたり、テロ組織の再結集の危惧もあり、流動的な治安情勢が続いています。日本政府からは、これらの地域には目的の如何を問わず渡航は止めるよう「渡航中止勧告」が出されている危険な地域となっています。
身代金目的の誘拐
資産家や外国人誘拐を計画するなど、反政府武装勢力の動きも予断を許さない状況にあります。さらに,フィリピン共産党(CPP)の武装組織である新人民軍(NPA)は、ミンダナオ地域、ルソン地域及びビサヤ地域の広い範囲で国軍や警察等治安機関と交戦し、また「革命税」と称する金銭の支払を拒否する企業への襲撃、資金獲得の為の誘拐等を継続して行っています。
犯罪・テロに対する注意点
犯罪・テロについては、以下の点を心がけてください。
●外務省海外安全ホームページ等で最新の注意情報の入手に努める。
●現地で見知らぬ人物(日本人含む)に声をかけられても相手にしない。
●昼夜を問わず、治安が悪い地域で一人での外出は避ける。
●テロの標的となりやすい場所(デパートや市場、観光・リゾート施設、公共交通機関など不特定多数の人が集まる場所、欧米関連施設や宗教関連施設など)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れる。
●政府・軍・警察関係施設には近づかない。
●複数の爆弾が時間差で爆発することも想定されることから、爆発現場には近づかない。
●爆発や銃撃戦等が発生した場合は、直ちに安全な場所に避難するとともに、大使館等に状況等を連絡する。
フィリピンでの緊急連絡先
在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City 1300 Metro Manila
電話:02-8551-5710(代表)、02-8834-7508(領事班直通)
邦人援護ホットライン TEL:02-8551-5786 / Mail:ryoji@ma.mofa.go.jp
在セブ日本国総領事館
住所:8th Floor, 2Quad Building, Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City
電話:032-231-7321、032-231-7322(代表)
ダバオ総領事館
住所:4th Floor, B.I. Zone Building, J.P. Laurel Avenue, Bajada, Davao City
電話:082-221-3100
外務省 領事局海外邦人安全課
電話:+81-3-3580-3311(外務省代表)
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