フィリピンの交通と移動手段

フィリピンの交通機関

フィリピンの電車

LRT-1

＜ライトレール・トランジット1号線（通称：LRT-1）＞
LRT1号線は1984年にマニラ・ライトレール・トランジット・システムの最初の路線として開業しました。
全長19.65km、20の駅を持ち、全線が高架鉄道となっています。主にタフト通り、リサール通り、エドゥサ通りに沿って運行しており、バクララン駅 – モニュメント駅間を南北に、モニュメント駅 – ノース・アベニュー駅間を東西に通っています。

全長：19.65km
駅数：合計20駅
路線：全線高架鉄道
公式アプリ：「ikotMNL Mobile App」にて混雑状況、発着状況などリアルタイム案内

＜LRT-1の停車駅＞
ルーズベルト駅－バリンタワク駅－モニュメント駅－5thアベニュー駅－R. パパ駅－アバド・サントス駅－ブルメントリット駅－タユマン駅－バンバン駅－ドロテオ・ホセ駅－カリエド駅－セントラル・ターミナル駅－ユナイテッド・ネーションズ駅－ペドロ・ヒル駅－キリノ駅－ビト・クルス駅－ヒル・プヤット駅－リベルタッド駅－エドゥサ駅－バクララン駅

LRT-2

＜ライトレール・トランジット2号線（通称：LRT-2）＞
2003年にマニラ都市鉄道の3番目の路線として、またマニラ・ライトレール・トランジット・システムの2番目の路線として開業しました。ほぼ全線が高架鉄道となっています。主にレクト通り、レガルダ通り、マグサイサイ通り、オーロラ通り、マリキナ・インファンタ・ハイウェイに沿って東西に運行しています。

1日20万人の乗降客数があり、アラネタ・センター-クバオ駅にてMRT3号線のアラネタ・センター-クバオ駅とプレサ駅にてフィリピン国鉄線のサンタ・メサ駅とレクト駅にて、LRT1号線のドロテオ・ホセ駅と乗り換えが可能です。

営業時間：平日はAM5:00～PM10:00、土日祝はAM5:00～午後9:30
全長：17.59km
駅数：合計13駅
路線：全線高架鉄道

＜LRT-2の停車駅＞
アンティポロ駅－マリキナ-パシッグ駅－サントラン駅－カティプナン駅－アノナス駅－アラネタ・センター-クバオ駅－ベティ・ゴー-ベルモンテ駅－ギルモア駅－J・ルイス駅－V・マパ駅－プレサ駅－レガルダ駅－レクト駅

MRT-3

＜メトロレール・トランジット3号線（通称：MRT-3）＞
1999年にLRT1号線に次いで運行を開始しました。南端のタフト・アベニュー駅から北端のノース・アベニュー駅までの全長16.8km、13の駅を持ち、1日60万人の乗降客数があり慢性的に容量をオーバーしており、他の2路線と比較しても最も混雑する路線となっています。

タフト・アベニュー駅にてLRT1号線のエドゥサ駅とアラネタ・センター-クバオ駅にてLRT2号線のアラネタ・センター-クバオ駅とマガリャネス駅にてフィリピン国鉄線エドゥサ駅と乗り換えが可能です。

営業時間：平日はAM5:30～PM11:00、土日祝はAM5:30～午後10:00
全長：16.8km
駅数：合計13駅
路線：主に高架鉄道

＜LRT-2の停車駅＞
ノース・アベニュー駅－ケソン・アベニュー駅－カムニン駅－アラネタ・センター-クバオ駅－サントラン駅－オルティガス駅－ショウ・ブルバード駅－ボニ駅－グアダルーペ駅－ブエンディア駅－アヤラ駅－マガリャネス駅－タフト・アベニュー駅

PNR

＜フィリピン国有鉄道 Philippine National Railways（通称：PNR）＞
運行休止中

フィリピンのタクシー

一般タクシー（白いタクシー）

＜白タクシー（通称：レギュラータクシー）＞
マニラで最も見かける白いタクシーで「レギュラータクシー（Regular taxi）」ともいいます。車体にタクシー会社のロゴが書かれているのですが、中には会社ロゴの表記がないタクシーもあり、それらは違法タクシーですので注意が必要です。

（注意点）
一般タクシーは一番運賃の安いタクシーですが、ぼったくり被害など、運転手とのトラブルが起きやすいとも言われています。

（一般タクシーの料金の目安）
初乗り料金：30ペソ～40ペソ
追加料金：250mごとに3.5ペソ

こんな方におすすめ
・タクシー料金を抑えたい
・ある程度の土地勘がある（土地勘がある地元の人と一緒に行動する）
・英語やタガログ語で値段の交渉やトラブル時の対応ができる

空港タクシー（黄色いタクシー）

＜空港で客待ちをしている「空港タクシー」＞
「エアポートタクシー（Airport taxi）」と呼ばれています。黄色い車体が目印で、認可されているタクシーのため一般タクシー（白いタクシー）よりも安全と言われています。料金はメーター制です。

（空港タクシーの料金の目安）
初乗り料金　60ペソ
追加料金　300mごとに4ペソ

こんな方におすすめ
・トラブルの少ないタクシーに乗りたい
・空港からマニラ市内までタクシーで移動したい

定額タクシー（クーポンタクシー）

＜クーポンタクシー＞
空港からマニラ市内の客が指定した各所までを定額で移動できるタクシー「クーポンタクシ―（Cupon taxi）」といわれています。
遠回りなどの料金トラブルもなく、料金は事前に決まっているのでぼったくりの心配がありません。

こんな方におすすめ
・空港からマニラ市内まで安全に移動したい

クーポンタクシーの料金の目安
利用するタクシー会社や出発ターミナルによって異なります。

（料金の目安）
ニノイアキノ空港からマニラシティまで　約450～600ペソ
ニノイアキノ空港からマカティまで　約300～450ペソ

各ターミナル（ロータリー付近）にクーポンタクシーの受付カウンターがあるので、配車の手続きや料金確認も可能です。

（注意点）
タクシーロータリーに立っていると「（どこどこ）まで〇〇ペソでいけるよ」と手持ちの料金表を見せて客引きをしている違法クーポンタクシーもいるので、手続きは必ず空港のターミナルで行うことをおすすめします。

こんな方におすすめ
・空港から市内まで安全に移動したい
・タクシー料金を事前に決めて利用したい

＜ホテルタクシー＞
ホテルのフロントに依頼して呼んでもらうタクシーです。一部の高級ホテルと契約しているタクシーなので安心して利用できるメリットがあります。料金は行き先によって決まっている定額制となります。

（注意点）
高級ホテル以外のホテルでタクシーを呼んでもらう場合、前述の一般タクシーや空港タクシーが来る場合があります。
心配な場合は、配車サービス「Grab」が使用可能か確認するとよいでしょう。

（料金の目安）
ホテルによって異なるためフロントデスクに確認することをおすすめします。

こんな方におすすめ
・宿泊先のホテルから安全・快適に移動したい

配車サービス「Grab」

＜一般車配車サービス「Grab car（グラブカー）」＞

マニラでタクシーの代わりに一般車の配車サービスを使いたいときに役立つのが「Grab」というアプリです。
空港から街までの移動だけでなく、マニラなら概ねどこからでも配車を手配することができます。

利用するには事前の登録が必要なため少し手間がかかりますが、東南アジア（シンガポール、マレーシア、タイなど）で普及しているアプリなので、アジア圏をよく旅行される方は登録しておくととても便利です。

マニラのニノイ・アキノ空港ではGrab専用の配車カウンターもあるので、アプリが無い方や設定に自信がない方はこちらを利用するのもおすすめです。

（注意点）
高級ホテル以外のホテルでタクシーを呼んでもらう場合、前述の一般タクシーや空港タクシーが来る場合があります。
心配な場合は、配車サービス「Grab」が使用可能か確認するといいでしょう。

（料金の目安）
行き先によって異なるため配車カウンターで確認することをおすすめします。アプリ内でも料金を乗車前に確認することも可能です。

こんな方におすすめ
・安全に移動したい
・タクシーではなく一般車で快適に移動したい
・事前に料金を把握したい

フィリピンのバス

マニラ内を移動する「短距離バス」とマニラと地方都市をつなぐ「長距離バス」の2種類があります。
駅から遠い場所でも、このような便利な近距離バスを利用することで移動にも便利なので日常的によく利用されています。

短距離バス（シティ・バス）

長距離バス（プロビンシャル・バス）

ジプニー

フィリピンの「路線バス」のような乗り物です。車体の側面に周回するエリア名が書かれており、決まった区間を周回しています。どこでも自由に乗り降りできる便利な移動手段として、多くの庶民に利用されています。

トライシクル

バイクの横に客が乗るサイドカーを付けたバイク型タクシーです。街中でよく見る乗り物で、通学や買い物といった近距離での移動手段として利用されています。乗り心地はあまりよくないが安価でとても便利です。